『満つる〜古代歌謡の気配〜』ご案内

作・演出・作詞・作曲 なかええみ

日時:
2021年11月4日(木)開演 18:30(開場 18:00)
2021年11月5日(金)開演 14:30(開場 14:00) / 開演 18:30(開場 18:00)

会場:ハーフムーン下北沢
(〒155-0031 東京都世田谷区北沢4-10-4
小田急線、京王井の頭線 下北沢駅東口より徒歩8分

■チケット
公演チケット:7500円
《配信チケット付き》
オンライン配信チケット:3000円
配信期間:12月4日〜19日

■申込み
yoyaku.koko03@gmail.com(香風舎) 
ご氏名、ご住所、電話番号、メールアドレス、希望日時、人数を明記のうえ、ご予約お願いいたします。(観劇チケットは定員になり次第、キャンセル待ちで受付致します。)
香風舎からのご返信をもってご予約が完了致します。


気配は触覚。古人たちの気配に「満つる」8つのシーン。明(ひら)かれた気配。そして、私たちは未来に気配を残せるのか。 

 記紀歌謡、万葉集、神楽歌、催馬楽、田遊歌より和歌、歌謡をひき、古人たちの情感を舞い手、奏で手、歌い手、書き手により「気配」を満たす。全8シーン。

常に土地や自然物からインスピレーションを受け創作しているアーティスト5人が集結。 

 神々へ畏れ、尊意を示す気配 命そのものを寿ぐ気配 心を自然に同化する気配 出会いと別れの恋の気配私たちの情感に交錯し、今の、これからの、いのち満つるを願う。

<一幕 八場>
第一場 敬仰の気配
第二場 原の気配
第三場 素の気配
第四場 和の気配
第五場 万葉の気配
第六場 相聞の気配
第七場 気配を手にする
第八場 遥か気配

■キャスト
雪雄子 舞踏
鳥井美知子 かな書
大塚惇平 うた 笙 竽
中村香奈子 うた 横笛 排簫 和琴
なかええみ うた 舞

■スタッフ
演出・作・曲 なかええみ

演出助手 福島佳代子
収録撮影 泉邦昭
写真   Ijt
舞台監督 中村香奈子
協力 濱屋公紀子 Emi’s Performance Half Moon Hall下北沢  (株)アレイズ
主催制作 宇佐見仁(香風舎)

・・・・・

■創作にむけて
「うた」は、私にとって舞台やアートシーンで、作品を発表し始めてから 常に軸にある。
「うた」だけでセリフを繋いだ『たぐる』作品や、声に特化したうたのコンサート、数々してきました。

かつて、群声(ぐんせい)という名のグループを作り、
<合わさず 添わす 和合する>を目指し、うたを人との関わり合いにまで発達させ、
五線譜を使わない、それぞれの声の特性を組み合わせていく合唱形態によった「うたの作品」「演劇」を多く創作してきました。


WSでは「うた舞」が私の持ち味。歌と舞を同時に創作、
自身の振付を作る時も まず「うた(詞)」を先に作る…「うた」が中心だ。

私は「声や言葉も身体」と捉え、
独自に言葉の音のもつ身体性や、身体への声の反響から他者へと伝える発声など、長い間研究してきました(声と骨のクラスに詳しい)。今回も、声、音の響きにも工夫をし日本語の響きを美しくできればと思い募る。

今回は「和歌」。
和歌の世界は奥深く、歴史も長いので、やすやすと手が出せるものではない。

とくに和歌は日本人の心、魂の礎。
和歌には 生命の根を注ぎ込み、そこで命を燃やす価値がある。

一方で和歌が あまり知られないで 本の中に仕舞われている現状もある。
和歌は記述された歌とはいえ、やはり声に出さないとその魅力は引き立たない。

・・和歌の身体、、和歌のもっている力、生命力、私たちの内面に沁みわたっていく感性のナニモノか、あの魅力、パワーを 伝えられないか・・

そんな風に、考えるようになり、創作が始まりました。

選んだのは、古いうた。
万葉集、古代歌謡(神楽歌、催馬楽など)、記紀歌謡…

日本の古い歌には 人が自然と一緒の感性の中で生きてきた「実感」がある。
華麗な言葉を調べにして響かせていく洗練された和歌とは、生命感がまるで違う。

古代の生命感覚は 個人を超えて 世界に漂う
世界は共に嘆き、ともに笑う

そして、一方では、心が解けるような 和睦な やわらかな口調が ゆらめく中世の歌がある。
古代国家から 宮廷文化体制の国家へと移り変わる歴史の中で、
人の心、感性をも変化してゆく様は 歌謡や和歌にしっかりと息づいている。


今回『満つる』は
歌から自ずと醸しだされるもの、「気配」をテーマにしました。
気配に、心があり、生きる力があり、身体の響きがあると、当を得て。

万葉集 4516首、記紀歌謡200首、古代歌謡 200首、多くの歌謡から 歌をひき
8シーンの気配を作る。

キャストは、さまざまな域から集結していただきました。
日本の精神の真髄を封じ込めた身体表現と言われる舞踏。その創世から、舞踏世界に全感性、命を向かわせている雪雄子氏。
生命、人の暮らしを舞踏へと昇華させる舞踏家として、森に暮らしを移し、心も身体も自然の感性に常にある。雪雄子氏には自然との向き合う「敬仰」「原」の気配をお願いしました。

かな書道家の鳥井美知子氏。文字に向かう前に文字の背景の世界への探求を自由になさるその作為は、書に流れる気から溢れ出る。かな書の世界で和歌の探求も長く、そこに密やかに佇む生命を形に、と今回は「万葉」の気配、そして、場を作る「かな」をお願いした。

笙の奏者として大きく活動しながらも、ボイスパフォーマーとしても実力を認められている大塚惇平氏。
今回は笙よりもひとまわり大きく柔らかな低音を響かせる竽(う)をも奏でていただく。大塚氏の音、声への感性の精度の高さは、稽古や研究への密度の凝縮と雅楽や命そのものへの愛の体現であるが、古人たちの命の気配を時に高らかに、時にやわらかくに謳いあげて欲しいと、「気配を手にする」「相聞」「恋」をお願いしました。

自然の気配をみずからの高い知性と合一させ音として、言葉として表現できる方、中村香奈子氏。
古の楽器、音、調べの世界に感性を合わせながらも、中村香奈子氏の音を支える土台は今の世界にある。
数度の共演を重ね、圧倒されている部分です。
古の感性をそのまま現実の中に導き、現社会の中で対話をしている…古人の心が現実社会のここに遺っているのかと、一緒に時を過ごす中で伝えてくださる。いにしえのモノ達と対話している揺るぎない姿勢は音の確かさに現れる。中村氏の音はつよく富む(響く)。いにしえ人が引いてきた一本の命の線を空間を切るように吹く様は気高い。また、空気のような「けわい」をも確かに調べ出でる。やわらかいのに重さがあるその音は随一だと感じている。
今回は和琴や鐘、鳴り物、歌をお願いし、全てのシーンの気配を奏でていただく。

なかええみは、歌と舞を。「恋」「和」の気配を充満に、と自ら奮い立たせる。

キャスト、スタッフの力を合わせ、最後に「いのち満つる」気配がありありと立ち上がるようにと希望を抱え、
いにしえの感性から 生命が輝く、その本番の日に向けて 全力で向かおうと思います。

(2021.9.21 満月の日に)





投稿者: eminakae

身体(声・動き・踊り)の表現の創作を続ける。活動のテーマは「自然の中の人」「日常の豊かさの発見」「身体感覚」。舞台空間の存在感への定評高く、最近ではショーやモデルの場にも活躍を広げる。パーフォーミングアーツコミュニティーと題し、障がいや年齢、文化背景も問わず、誰もが参加できる表現の場を広げる活動もしている。劇作、演出、作詞、作曲、役者、殺陣、舞踊家。表現クラス、声と骨クラスなど開催。https://eminakae.wordpress.com/ Emi Nakae, an artist, an dance with qigong, an composer, and as speaker.

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